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仏軍用航空時計ドダーヌのDNAを継承する
LEBOIS(ラボア)ついに復活!

1857年創立のドダーヌ(Dodane)は仏軍用航空時計の製造元として著名な存在。その3代目レイモンド・ドダーヌが1934年に設立した会社がラボア(LEBOIS 社名はLEBOIS & Co)である。 当社も航空時計を産出したものの、1972年には活動停止に至る。時は流れ約40年後の2014年初頭、一部の愛好家のみがその存在を知るラボアをクリスティーズで発見したのが、現オーナーのトム・ヴァン・ウィジリック氏とその妻イヴリン夫人。米国のクラウドファウンディング、キックスターターで始まった復興計画は、ついに2022年に1940年代製造の航空クロノグラフのプロトタイプで実を結ぶ。 現在は量産体制に入り、さっそく時計愛好家の注目の的となっている。

ストーリーイメージ1

HERITAGE CHRONOGRAPH
(ヘリテージ・クロノグラフ)

1940年代にラボア社が製造し、現オーナーのトム・ヴァン・ウィジリック氏がクリスティーズで発見した航空クロノグラフの復刻モデル。 当社デザイナーのマシュー・アレグルがオリジナルを徹底的に分析しアップ・デイトした。搭載ムーブメントはラ・ジュウ・ペレ開発・製造の手巻き式Cal.LC-450。 コラムホイール採用。2008年創設のジュネーブの時計検査機関タイムラボ(Timelab)により、プロトタイプの耐磁性機能はISO基準764に準拠した検査済み。 ダイアルは当モデルを含めサーモンとシルバーの計3種類だが、インデックスにバリエーションを設け、5種類用意される。

ラボアの現オーナー、トム・ヴァン・ウィジリック氏が偶然にクリスティーズのオンライン・オークションで発見し、 ラボア復興の直接の原因となった1940年代製のラボア社製航空クロノグラフ。写真のヴィンテージモデルは、ウィジリック氏が発見した同系統の時計と思われる。 ゴールドプレートのブラックダイアルで、12時位置には“CHRONOGRAPHE(クロノグラフ)”と社名の“LEBOIS & Co”、6時位置には“ANTIMAGNETIC(耐磁機能)”であることを表記。 資料によると1940年前後と思われるが、スウェーデン空軍がイタリアの高名な航空機・自動車・オートバイメーカーであるカプロニ(またはカプローニ)社(※註)製造の偵察爆撃機“Caproni Ca.313”を購入・引き取りに来た際、同空軍のパイロットたちが当クロノグラフを購入している。他にフランス空軍など納入先は幅広かったようだ。

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フランス、ブザンソンのモントラポン通り7(7 Av. de Montrapon, 25000 Besancon、France)に現存するドダーヌの工場遺跡。 ラボア社のルーツは、現在も航空用時計を製造するフランスのドダーヌ(DODANE)社である。その歴史を簡単に紹介すると、創立は1857年、創設者はアルフォンス・ドダーヌと彼の義理の父であるフランソワ-ザビエル・ジュベール。場所はスイス国境に面したフランスのラ・ラス(La Rasse)で、ドゥーズ渓谷の川の水力を利用した時計製造とエボーシュ工房が起源となる。 1929年、三代目当主のレイモンド・ドダーヌは工場をブザンソンに移転、写真はその頃の工場だ。そして1934年にレイモンドによって誕生した時計会社ならびにブランドが“ラボア(LEBOIS & Co)”である。当社は仏軍用航空時計の“タイプ20”を製造した“エイレン(AIRAIN)”と、その派生コレクションのダイバーズモデル“スーマリン(Sous-Marine)”も所有していた、1972年にはついに活動を停止する。

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HERITAGE CHRONOGRAPH
(ヘリテージ・クロノグラフ)

1940年代のラボア社製クロノグラフの復刻版。計6種類のダイアル・バリエーション中、当モデルはパルスメーター付きサーモンカラー・バージョンだ。 ダイアル12時側の“GRADUE POUR 30 PULSATIONS”とは、“30回カウント用目盛り付き”の意味。 クロノグラフをスタートさせ脈拍が30回の時にストップ、その時のメーターに記された数字が1分間の脈拍数になる。ラ・ジュウ・ペレ製の手巻き式Cal.LC-450搭載。 エーゲブルーカラーの本革スエード製ストラップ付属。ダイアルはアラビア数字の書体違いやバーインデックスとのコンビ、またインナーサークルの有無等、細かなバリエーションが用意される。

1940年代のラボア社製ツーインダイアル・クロノグラフ。細身のローマン数字インデックスに45分積算計(3時位置)とスモールセコンド(9時位置)装備。17石、耐磁性能。 ラボアとの出会いがクリスティーズのオンライン・オークションということから分かるように、現オーナーのトム・ヴァン・ウィジリック氏は時計愛好家である。 しかし、ラボア(ならびにエイレン)のヴィンテージモデルをネット検索で掘り当てることが困難であることから、検索よりも起業でブランドならびにコレクションを復興させることを決断した。 そのラボアの復刻第1号モデルが「ヘリテージ・クロノグラフ」。それには権利の取得と財政面、さらに復刻モデルのデザインという3つの大きなハードルがあった。 まず権利はフランスのドダーヌ家と交渉し取得。次の財政面では米国のオンライン投資プラットフォームの“キックスターター(Kickstarter)”を使用し、2015年の調達開始の2年後には復興資金調達に成功。復刻モデルのデザインについては時計愛好家の意見を求め、針、裏蓋等複数のテーマごとのマルチステップ式投票を経た結果を反映したという。

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